コンシェルジュ

ぢちちランド (地乳まつり2019)

2020.01.25

自主企画
@黒岩中学校(休校中)
地乳まつりブース出展

佐川の地域おこし協力隊がおくる 〜ぢちちランド〜

さぁ今年もやってまいりました、さかわの地乳まつり!

今年は会場を休校中の黒岩中学校へと移し、これまでとはガラッと違う雰囲気での開催となりました。

そして昨年に引き続き、協力隊の活動を多くの方に知ってもらうべく、今年も佐川町協力隊ブースを企画しました。

その名も「ぢちちランド」!

なんと校舎の2階をまるごと貸し切っての出展です。

校舎入り口。ラボスタッフがデザインしたポスターと、地乳のれんがお出迎え。横の靴置き棚は、キコリンジャーが切ってくれた切り株を使って作りました。

今回は下記の4カテゴリの協力隊たちが参加。

それぞれの得意分野や仕事を生かしたワークショップや展示を行いました。

  • さかわ発明ラボ
  • 自伐型林業
  • さかわ茶プロモーター
  • 観光

準備、設営の様子

校舎入り口から2階の会場まで、カラフルなテープでご案内。3階では地元の方が企画したお化け屋敷が。

教室ごとに違う色のテープを、みんなで手分けして貼っていきます。まっすぐ等間隔にするのが難しい…。

当日は4つのブースを運営。それぞれの内容に合わせ、地乳にちなんで牛のイラストをあしらった立体的な看板を設置しました。(写真を撮ってくださる方が多くて嬉しかったです…!)

split

さかわ発明ラボ 参加型イベント「まきばのロボットレース」

まきばのロボットレース

子牛ロボットを特製コントローラーで操作して、ゴールを目指そう!

表情豊かな子牛ロボットたち。左からバター牛、牛ロボット、キラキラ牛、チーズ牛、ねずみ牛。

このレースのポイントは個性的なコントローラー。大人も子どもも同じ土俵で楽しめる工夫が凝らされています。

実はこの企画、ラボスタッフの発案で、企画〜ルール作り〜ロボット制作、ついには景品づくりまでを発明ラボを利用する子どもたちが担ってくれました。

またこのレースは、この夏に東京で開催された VIVITA ROBOCON 2019 に発明ラボから子どもたちが出場したのをご縁に、株式会社VIVITAより「VIVIWARE Cell」をお借りして実現しました。

ロボットが動く仕組みなど、制作過程の詳細がVIVITABLOGでも紹介されていますので、ぜひご覧ください。

VIVIWARE Cell for まきばのロボットレース in さかわのぢちちまつり

制作過程を会場で展示。子どもたちがアイデアをだんだんと形にしていく様子が見てとれます。

11時・13時・14時にレース開催。優勝者には牛のトロフィー、参加者には手作りスタンプが贈られました。

体験してくださった多くの方が、「操作の上手・下手が関係なく、大人も子どもも同じ土俵で楽しめるのがとても良いですね」と言ってくださったのが印象的でした。

その理由は、子どもたちとラボスタッフの工夫が凝らされたコントローラーにありました。

  1. 牛乳パックの牛乳を飲むと、牛が走るコントローラー
  2. 子牛が宇宙人にとらわれると、母親牛が助けに走るコントローラー
  3. 牛が草を食べると、牛が走るコントローラー
  4. 赤い旗をふると、牛が走るコントローラー
  5. しっぽを振ったり引っ張ったりすると、牛が走るコントローラー

それらは一見すると「えっ、これがコントローラー?」と思うほど、コントローラーらしくありません(笑)。

大きさも、ロボットを動かすための動作も様々です。

でも、一度動かし方を聞けば誰でもできる。

体を動かしながら、子どもも大人も、気付いたらついつい白熱してしまう。

そんな「まじめに、おもしろい」佐川町らしいロボットレースになりました。

1. 牛乳パックの牛乳を飲むと、牛が走るコントローラー

2. 子牛が宇宙人にとらわれると、母親牛が助けに走るコントローラー

3. 牛が草を食べると、牛が走るコントローラー

4. 赤い旗をふると、牛が走るコントローラー

5. しっぽを振ったり引っ張ったりすると、牛が走るコントローラー

地元の方に見守られ、堀見町長も体験! 思いもよらぬ操作方法に思わず笑顔が。

自伐型林業 「キコリパーク キコリンジャーと作って遊ぼう!」

今年のキコリパークは松ぼっくりパターゴルフ&ウッドコースター作り!

佐川町の自伐型林業の協力隊、その名も「キコリンジャー」。

自伐型林業のおもしろさを身近に感じてもらうイベント「キコリパーク」は年に1回開催され、今年で3回目になります。

去年と今年は、2年連続で地乳まつりの中での開催。

毎回体験内容は様々ですが、今回は校舎の中ということで「松ぼっくりパターゴルフ&ウッドコースター作り」を企画してくれました。

聞いただけで楽しそうな体験内容はさておき(笑)、注目すべきはこの壁!

あれ? ここは教室だったはずでは…?

キコリンジャーたちが山から切り出してきた枝を巧みに組み上げ、まるで山にいるかのような空間を作り出していました。

そんな中行われた松ぼっくりゴルフは、大人でもなかなか得点するのが難しく…。

予想もつかない方向へ転がる松ぼっくりに、終始笑い声が聞こえていました。

松ぼっくりパターゴルフで100点を取れたら名前を書けるボード。中には400点という強者も…。

奥のテーブルで行われていたウッドコースター作りも、子どもから大人まで終始満員でした!

隣のテーブルで行われていたウッドコースター作り。

佐川町の山から切り出し輪切りにした桧の枝を、紙やすりを使って手触りよく仕上げます。

こちらも終始満席で、みなさん楽しみつつも真剣な眼差しで作業されていました。

だんだん滑らかになっていくのが嬉しくて、ついつい夢中になってしまうやすり作業は、大人も子どもも引き込んでしまったようです。

(写真を取り損ねちゃってごめんなさい!)

さかわ茶プロモーター×観光 「ぢちちちゃラテアート体験」

ふわふわミルクの上にさかわ茶ペーストでラテアート。地乳×佐川のお茶のハーモニーが味わえます。

〜佐川町の牛と茶 ついに出会いました〜

佐川町が実は茶所って知っていますか?

現在は黒岩地区・尾川地区を中心に、緑茶から紅茶まで幅広く生産されています。

今回はラテアート用に、特別な「さかわ茶パウダー」をご用意。

それをペースト状にし、ミルクフォーマーで泡立てた地乳の上に絵を描きます。

作り方の説明をして、地乳を温めて…と担当の協力隊は大忙し。1時間ごとの開催でしたが、順番待ちが出るほどの人気でした。

小さなお子さん連れでも体験できるラテアート。みなさん楽しみながらも真剣です!

泡の上に絵を描くなんて、なかなかできない経験。

参加者の方々は初めてのラテアートを楽しみつつ、撮影ブースでパシャリとした後はゆっくり味わう…という二度美味しい体験を楽しんでいました。

室内の雰囲気づくりにもこだわりが。牛柄のテーブルクロスの他にも、黒板では手描きで作り方を解説。

ラテアートの撮影ブース。清々しい茶畑を背景にパチリ。台や牛の飾りも協力隊の手作りです!

さかわ発明ラボ 休憩スペース「ぢちちの家」

酒蔵ロード劇場で展示した「おしんの家」が地乳バージョンで登場。もこもこフリースで牛柄になった壁面に加え、中にはフェルトのオーナメントが吊るしてあり、寒い中来てくださった方々を暖かくお迎えしました。

休憩スペースが設けられたのは図書室。

ふと覗いてみると、ぢちちの家に座りながら絵本をお子さんに読み聞かせるお母さんの姿が…。

「休憩所を図書室にしてよかったな〜」と思わずほっこり。

他にも寝転がる子どもたちや、ぢちちちゃラテを飲んで一息ついている方もいらっしゃいました。

寒い日のほっとできる場所になれたなら嬉しい限りです。

この「ぢちちの家」については、こちらの記事もどうぞ!

酒蔵ロード劇場 2019

さかわ発明ラボ 展示「放課後発明クラブ」

休憩スペースに設けた放課後発明クラブの掲示板。毎月会員向けに発行している「発明クラブ通信」の他、地乳まつりのために制作した牛オブジェの制作過程を写真でレポート。

さかわ発明ラボが運営している、小中学生向けのものづくりの場「放課後発明クラブ」。

実は2019年度から内容をリニューアルし、単発ではなく、1年間という長期スパンで行うものづくりをしています。

そこで今回は作品の他にも、活動中の写真や内容、ラボスタッフがどんな狙いで運営しているかなどを掲載した「発明クラブ通信」も展示することに。

また作品展示では、「展示に向けた作品をつくろう!」というテーマで12月〜1月の2ヶ月間にグループで制作した6体の牛オブジェを校舎内の随所に配置しました。

オブジェの足元には、子どもたちが考えた牛の名前と特徴が書かれたキャプションが。

キャプションを読んでから作品を見るとまた新しい発見があり、来場者を楽しませてくれていました。

【てんしのゆきちゃん】お店を開いている、ちょっと美人な牛。ごはんを食べたら、ねむたくなって、寝てしまいました。さぼっているわけではないよ。

【らくがき牛】しぶとい目をしている。色がカラフルで、足の先までおしゃれ。よく見ると、いろいろな発見があるから、よく見てね。

【ロデオ牛9ちゃん】2本足で立っている、躍動感のある牛。
牛の模様は紙で表現しました。実は目が4つあって、なんとしっぽが動くよ。

【高知580う40-00】牛なのに、車。壊さなければ、乗ってもいいよ。かっこいい角は、レーザーカッターを使ってつくりました。

【まきばふうちゃん】風船を取りかえると、顔が変わるよ。足を立てるのと、布をかけるのが難しかった。体のハートのレースがポイントです。

【ラボごう】足の角度が特徴的。牛っぽさを出しました。体は大きくて大砲みたい。目には松ぼっくりをはめて、鼻には金のリングがついています。

2ヶ月間かけて、初めてのグループ制作と自分の体よりも大きい作品づくりに挑んだ、子どもたちの力作。

発明クラブの子どもたちが保護者の方と一緒に見にきてくれたり、この展示をきっかけに初めて発明クラブを知った方が興味を持ってくれたりと、我々ラボスタッフにとっても有意義な展示となりました。

牛オブジェの制作の様子はこちらから!

展示にむけた作品を作ろう①

展示に向けた作品を作ろう②

ぢちちランド スタンプラリー

さかわ茶の緑が鮮やかな、かわいい牛型クッキー。

当日は「ぢちちランド」スタンプラリーを実施。

  • まきばのロボットレース
  • キコリパーク
  • ぢちちちゃラテアート体験

3つ全てに参加してくれた方に、限定さかわ茶クッキーをプレゼント!

このクッキーは「ぢちちちゃラテアート体験」を企画した協力隊の2人が、このイベントのために焼き上げてくれたもの。

予想を上回る数の子どもたちが参加してくれ、なんと午後の早い時間には景品が品切れになる事態に…(汗)。

そんな嬉しい悲鳴を上げつつも、3つスタンプが押された台紙を嬉しそうに見せてくれる子どもたちの笑顔に、癒された私たちなのでした。

最後に…

「休校中の校舎に人を呼びたい」という地元の方の想いで会場が変更された、今年の地乳まつり。

黒岩中学校の校舎はまだまだきれいで、パッと見ただけではとても休校中とは思えないほど。

採寸のために下見に訪れた際、人の気配がない校舎を物寂しく感じたのを今でも覚えています。

地元の方はきっと、それをもっと強く感じているのだろうとも…。

 

人口の変化というものに一朝一夕で何かができるわけではありませんが、こうして今回「休校中の校舎に人が溢れかえっている光景」に立ち会えたことは、素直にとても嬉しく思いました。

それから、予想をはるかに超える人出に、テレビ効果を身をもって実感した貴重な機会でもありました…(笑)。

今後も発明ラボがこのようなイベントに一役買えるようにがんばります。

おまけ

教室の看板の裏側…実は後ろ姿もあるんです!

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