カリキュラム

レベル1

ロボット動物園

対象年齢 10歳〜12歳

レッスン2
デザインってなに?/どんな動物を作るか考えよう

 

第2回のレッスンでは、デザインについて学びます。

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次のページよりこのレッスンで使うスライドが1ページずつ表示され、
下にはそのスライドを説明する文章が入ります。

【第2回 目次(全40ページ)】

こんにちは。ロボット動物園2回目の授業をはじめます。
よろしくお願いします。

では早速、まずは前回の復習です。

前回の授業では、ロボット動物園がどうやって生まれたか、ロボットがどういうものなのか、そして、ロボットが動く仕組みを学びました。

* 前回の授業の写真など挿入

今日ははじめに「デザイン」について学び、そのあと、どんな動物ロボットを作りたいか考えてもらおうと思います。

デザインという言葉を皆さんは聞いたことがありますか?

世の中には色んなデザインがあります。

グラフィック、プロダクト、ファッション(柄をデザインするのはテキスタイルデザインと言ったりもします)、スペース、キャラクター、パッケージ…

どれも普段、みんなの身の回りにあるものですね。

実はこれらは全て、なんとなく作ったものではなくて、誰かがきちんと目的を持って計画的につくられたものです。

…そういうものづくりの事を、全部デザインと呼んでいます。

では、デザインする、計画的につくるって具体的にどういうことなのかな?と言うと…

「目的のために、色・形・素材を組み合わせること」です。

ちょっと難しいかな…??

分かるようになるために、これから具体的な例を3つ見てみましょう

まずは色の例。

この自動販売機、ボタンの上が青色と赤色に分かれているけど、

この青色のところ、なんて書いてあるか読めるかな? じゃあ赤色は?

そのとおり!

じゃあどうして ”つめた〜い” は青色で書いてあって、

”あったか〜い” は赤色で書いてあるのか分かるかな?

☆ こどもたちに問いかけ

これは人は赤色に対して「あついもの、炎」というイメージ、

青色に「つめたいもの、水や氷」というイメージを持っていることから、

考えられてできたものです。

「あったか〜い」と感じて欲しいから赤色を使う、

「冷た〜い」と感じて欲しいから青色を使う。

どう感じて欲しいかによって、色を使い分けていることが分かりましたね。

まずは色の例。2つ目は「形」の例です。

左の乗り物はなんですか? じゃあ右の写真は?

汽車乗ったことある人〜 新幹線乗ったことある人〜

じゃあ形の何が違うのか見てみましょう。

☆ こどもたちに問いかけ

分かりやすいように横向きにしてみました。

どこの形が違うか分かるかな?

☆ こどもたちに問いかけ

…そう、正面の形が違います。

汽車は、人を一度にたくさん運ぶと言う目的で作られているので、四角い形をしています。

新幹線は、人をたくさん運ぶよりも目的地に早く着くことの方が大事なので、速く走るために細長い形をしています。

このように、目的が違うと、それに合った形も変わるんだと言うことが分かりますね。

そして最後、3つ目は「素材」の例です。

それぞれ、何でできてるかわかりますか?

左はガラス。右はプラスチックですね。

同じ飲み物を飲む時に使うのに、なぜ素材を変えているのでしょうか??

☆ こどもたちに問いかけ

「ガラス」の特徴は、割れやすい、重い。

「プラスチック」は割れにくい、軽い。

例えば、ガラスのコップは重いので、風が吹いても倒れません。でも割れやすいから、大人が使う方がいいですね。

一方、プラスチックのコップは軽いので、風が吹くと倒れてしまいます。でも割れにくいから、子どもが使っても安心ですね。

このように、目的が違うと素材も変わる、ということが分かったかな?

☆ こどもたちに問いかけ

デザインを知るために「色」「形」「素材」に着目して見てきました。

デザインのこと、すこーしわかったかな?

少しわかってもらったところで、

みんなには次の時間でいよいよ動物をデザインしてもらいます。

今日はそのための練習をしてみましょう!

練習問題の説明をします。

みんなには今から「顔」をデザインしてもらいます!

このあと発表するお題に合った「顔」をデザインしてください。

デザインする部分は、顔のりんかく、髪型、目のかたち、瞳、まゆげ・まつげ、鼻、口まわりです。

最初は練習問題なので、今日学んだデザインの要素3つのうち、2つだけ考えてもらいます。

3つが何だったか覚えているかな? そう、色・形・素材でしたね。

この練習で考えるのは「色」と「形」です。「素材」はみんなで同じ画用紙を使います。

みんなの後ろの机に、顔のデザインに使えそうなパーツを用意しました。

そこにあるパーツを使っても良いし、自分で画用紙を切って好きな形を作っても良いです。

白い紙の上にお題に合った「顔」を作ってみましょう。

この練習問題は2問あります。

では、1つ目のお題を発表しますよ〜

はじめにデザインしてもらいたい顔は…

「にょろにょろちゃん」です!

ではみなさーん、「にょろにょろ」した顔をデザインしてください。(10分)

まずは顔の材料を後ろに取りに行きましょう。

では、スタート!

発表

にょろにょろちゃんになるように、どんなことに気をつけたのか教えてください!

☆ 時間があれば発表してもらう

2問目は…「ギラギラ」くんです。

「ギラギラ」した顔をデザインしてください。

では行きますよー、スタート!

発表

ギラギラくんになるように、どんなことに気をつけたのか教えてください。

☆ 時間があれば発表してもらう

どうだったかな?練習問題では「色」や「形」に気をつけてデザインしてもらいました。

実際にロボットをデザインするときは「素材」も変えることができるので、自分のイメージする動物ロボットが作れるように工夫してみましょう。

これからは、いよいよどんな動物を作るか考えていきましょう!

これからは、いよいよどんな動物を作るか考えていきましょう!

もうどんな動物を作るか決まっている子はいるかな?

決まってない子もいるかもしれないから、今からどんな動物がいるのか見ていきましょう。

パッと思いつくものは、お家で飼っている動物や、動物園で見ることができる動物かもしれませんね。

犬、猫、うさぎ、パンダ、リス、サル、レッサーパンダ、、、、、

他にも…

ゴリラ、シマウマ、モルモット、羊、ワニ、ライオン、ブタ、馬

これらは陸にいる動物ですね。

他には?

空を見上げると…鳥が飛んでいます。空の世界の動物でもいいかもしれませんね。

フクロウ、白鳥、つばめ、フラミンゴ、孔雀、カモメ、インコ、とんび

海の動物でもいいかもしれません。

しろくま、、カメ、ペンギン、イルカ、エイ、アシカ、くらげなど。海にもいろいろな動物がいますね。

好きな動物を選んでもいいし、今見てきた以外にも、世界にはたくさんの動物がいると思います。

まずはじめに、作りたい動物を考えましょう。

動物が決まったら、次にどんな特徴がある動物ロボットにしたいのか考えてみましょう。

今からシートを配ります。

このシートを使って、どんな動物ロボットを作りたいのか考えていきましょう。

★ シート①配布

男の子かな?女の子かな??どのくらいの年だろう…?どんな性格かな?得意なことはなんだろう?

イメージしてシートの上の方にある項目を埋めてみましょう。

今イメージしておくと動物をデザインをするときに、とても役に立ちます。

例えばこのこぐまの「クーちゃん」。クーちゃんを作ってくれた子はこんなシートを作ってくれました。

こんなふうに、みんなもどんな動物を作りたいか考えてみましょう。

時間は○:○まで。授業の最後に発表をしてもらいます。それでは、はじめてください。

じゃあ順番に、1人ずつ自分が考えたロボット動物を発表してもらいたいと思います。

はい。これで今日の授業は終わりです。どうだったかな?(時間が余ったら感想を聞く)

今日は主にデザインについて学びました。

デザインとは「目的のために色や形、素材を組み合わせる」ことでしたね。

次回は箱型ロボットにデザインをしていきます。

今日学んだことをしっかり覚えておいてくださいね。お楽しみに!

ありがとうございました!