コンシェルジュ

震災+CODE

2017.11.16

委託事業
@尾川中学校

●2017年度
全1回(トライアル)

●2018年度
全3回

小学校6年生向けプログラム「ロボット動物園」の上位プログラムとなる「震災+CODE」。
「防災教育×プログラミング」をテーマに、中学1年生向けに開発されたプログラムで、2018年度は尾川中学校1・2年生を対象に全3回の授業を行いました。

第1回 講義[①自然災害と避難所について][②プログラミング(INPUTとOUTPUT)]

南海トラフ大地震が発生した場合、避難所となる尾川小・中学校。避難所内で起こる様々なトラブルを、プログラミングの力で解決していくこと。それがこの授業の課題です。

第1回目の授業は講義中心。日本の自然災害や南海トラフ大地震発生時に佐川町で予測されている被害、避難所の役割など、必要な情報をインプット。そして、今回の授業で使うセンサーについてレクチャーを受けました。

ウォーミングアップとして、防災グッズクイズに挑戦

基盤とセンサーをつなぎます

第2回 アイデアの構想・プログラミング[課題1:支援物資の管理][課題2:熱中症の予防]

1つ目の課題は「支援物資の管理」。支援物資の管理をしているAさんが心配なく、休む時間をとれるように、支援物資に人が近づくと知らせてくれる装置を考えます。

いきなりプログラミングをするのは難しいので、ステップを踏んで発想から実装へと進みます。
まずは、四コマ形式の発想シートを使い、「どんな装置があったら、何か起きるのか」、ストーリーを考えます。
そのシートをもとに、プログラミング。たとえば、「人が近づくと赤く光る」装置であれば、距離センサーとLEDを使い、「何センチまで近づいたら人を感知して、赤色で何秒間光るか」を考え、プログラミングをします。うまくいかなかったら、どこに問題があるのかを考え、もう一度プログラミング。試行錯誤しながら、思考を整理し、実行する。この過程がとても大切なのです。

 

2つ目の課題は、「熱中症の予防」。1つ目の課題で学んだ方法からステップアップして、「フローチャート」の考え方を学び、発想からプログラミングへと進めていきます。

四コマ形式の発想シート

発想シートをもとに、プログラミング

第3回 アイデアの構想・プログラミング[課題3:エコノミークラス症候群の予防]

最後の課題は、「エコノミークラス症候群の予防」。
今回は、授業で使っているセンサーに限らず自由に発想するところからスタート。「体を動かすのが億劫になっているCさんが、毎日体を動かしたくなる」ためにはどうしたらいいか、様々なテクノロジーも参考にして考えます。

このように一旦発想を広げたところで、今度はセンサーを使ってできる方法を考えていきます。
3つ目の課題とあって、アイデアをまとめるのも、プログラミングも、自分たちの力でどんどん進められるようになりました。

「ロボット動物園」でのblocklyduinoからレベルアップして、aruduinoでコードを書くことに取り組んだ子どもたち。
今回の授業で学んだことが次の「LIFE+CODE」へとつながります。

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