放課後発明クラブ
第9回 ミニ扇風機をプログラムして、風をひとりじめしよう!
- 2017. 8. 30
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全1回
8.30(水)
@さかわ発明ラボ
放課後発明クラブ2017summer day3
毎週木曜日に町内の小中学生向けに開催している「放課後発明クラブ」。夏休みの終わりに、いつもの放課後発明クラブよりじっくりものづくりに取り組む特別なプログラムを開催しました。
https://www.facebook.com/sakawa.hatsumei.lab/videos/897740867049388/
8月27・29日に続き、最終日となる30日は電子工作とプログラミングの入門編です。
夏休みが終わっても、まだまだ暑さは続きそう…ということで、電子工作とプログラミングを駆使して「涼しい風をひとりじめしてしまう」ワークショップを開催しました。
題して「ミニ扇風機をプログラムして、風をひとりじめしよう!」。3つのセンサーを備えたミニ扇風機を組み立てプログラムを書き込むことで、自分の方向だけを向き続けてくれる扇風機を完成させました。
まずはタイピングの練習として、Google Docsを使ってみんなで一斉に文字を打ち込んでみました。各々がキーボードを叩くだけの練習とは違い、全員が書き込む様子がリアルタイムに返ってくるからか、思いの外盛り上がりました。誰かが書いた文章を他の子が書き換えてしまったりと、ちょっとしたいたずらも飛び交います。子どもたちに聞いてみると、パソコンのキーボードより、スマートフォンやタブレットの方が馴染み深いようです。
ひとしきり文字を打った後は一旦パソコンから離れ、今回の主役である扇風機の組み立てに移ります。はんだ付けの実演を交えつつ、基板上のコネクタにセンサーやモーターを差し込み回路を完成させます。佐川のヒノキで作った土台にパーツ一式を組み合わせると、扇風機が姿を現しました。小さくても十分なパワーがあります!
組み立てが終わると、お待ちかねのプログラミングが始まります。シンプルにプロペラを回すところから、風の強弱を調整したり、扇風機の首振りの角度を自分で決めてみたり…。センサーの値を活用し、人が前にいる時だけ回ってくれる扇風機にステップアップすることもできます。扇風機自体のパーツを組み替えることなく、プログラムの差し替えによって様々な動きを実現できることを体験してもらいました。
段々と複雑な動きを作れるようになってきたところで、ワークショップも終わりの時間に近づいてきました。初めてのプログラミングでいきなり扇風機を完成させるは難しいので、ここで完成版のプログラムを投入しました。完成版のプログラムといっても今回のワークショップの内容とかけ離れたものではなく、子どもたちに実際に触れてもらった内容をつなぎ合わせて作り上げたものです。
完成版のプログラムを扇風機に書き込むと、ついに風をひとりじめできる扇風機の完成です。今回実際に書いてきたプログラムを組み合わせていくとその先できちんと作りたいものにたどり着ける、ということが子どもたちにも伝わったでしょうか?
後日ラボにミニ扇風機を持ってきてくれた子どもと一緒に、基板や配線をすっきりしまうことができるケースも設計しました。放課後発明クラブの時間以外でも、何か作りたくなったらどんどん遊びに来てくださいね。