コンシェルジュ

まきばのロボットレース in ぢちちランド

2020.01.25

2019.12.21
きかくの部
@ さかわ発明ラボ

2020.01.11
うしをつくる部
@ さかわ発明ラボ

2020.01.18
うしをうごかす部
@ さかわ発明ラボ

2020.01.25
ぢちちまつりブース出展
@ 黒岩中学校(休校中)

まきばのロボットレース

佐川町で毎年恒例となっている「ぢちちまつり」。協力隊の活動を多くの方に知ってもらうため、今年も佐川町協力隊ブース「ぢちちランド」をさかわ発明ラボ主導で企画しました。

その一角で開催された「まきばのロボットレース」は、ぢちちまつりの主役である牛や牛乳をモチーフに、5頭の牛ロボットがレースを繰り広げるというイベント。ここには「企画からイベント開催まで」 「コントローラーらしくないコントローラー」という、少し変わったコンセプトが込められていました。

そんなまきばのロボットレースの活動記録をレポートします!

(ぢちちランドは他にも様々なブースがありました。全体のレポートはこちら!)

まきばのロボットレースは、VIVITA ROBOCON 2019に佐川の子どもたちが出場したご縁から、VIVITA株式会社のツール「VIVIWARE Cell」をお借りし、実現しました。

VIVITA ROBOCONへの道 #4:高知/佐川編|VIVITABLOG

VIVIWARE Cell for まきばのロボットレース in さかわのぢちちまつり|VIVITABLOG

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2019.12.21 きかくの部

まきばのロボットレースは、まず企画するところから始まりました。

一見当たり前のように感じられますが、まきばのロボットレースには「子どもたちに企画段階から参加してもらった」という特徴があります。ここには、単にロボットを製作し走らせるではなく「ロボットを活用したイベント企画」から「ロボット製作などのイベント準備」までの一連の流れを体験してもらおう!というスタッフの狙いがありました。

子どもたちには「ぢちちまつりで牛ロボットのレースを開催したい」というテーマの大枠を渡し、スタッフも一緒になって企画を練り上げていきました。

  • どんなロボットにする?
  • どんなルールにする?
  • どんなコースを走る?
  • レースの何を楽しんでもらいたい?

子どもたちに一面にアイデアを広げてもらい、時折スタッフが質問を返しながら、企画に落とし込んでいきました。

どんなレースにしよう?

アイデアを広げていこう!

ルールの案ができあがっていきます。

「ロボット動物園」で使われた筐体が活用されました。

バター牛って…?

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2020.01.11 うしをつくる部

第2回は、アイデアを元に牛ロボットを製作していく「うしをつくる部」。今回は主にロボット本体の装飾です。まずはロボットの三面図を描くとことからスタート。本体をじっくり観察し、どんなロボットに仕上げるかアイデアを膨らませていきました。分からない事、気になることはタブレットで自由に調べます。

きかくの部で生まれたアイデアが元になっています。

ロボットを観察して、アイデアを練って…

前回の企画会議を振り返りながら進めます。

気になることはどんどん調べよう。

口みたい!

操作するロボットを決める「うしくじびき」

どんなロボットになったかな?

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2020.01.18 うしをうごかす部

「コントローラーらしくないコントローラーを生み出す」。これが第3回のミッションです。

ここには「操作する人も、観戦している人も楽しくなるコントローラーを作る」という狙いがありました。せっかく参加するなら、その場にいる全員が楽しくなれるのが一番ですよね!

「ロボット操縦のためのコントローラーを作ろう」という意識では、ありきたりなものが生まれてしまいます。そこで「牛から色々な動きを連想し、そこからコントローラーの形や操作方法を考える」という手順を踏みました。

自由に手を動かすと、やはり突飛なアイデアも出てきます。どんなアイデアでもすぐには諦めずに、実現できらた面白そう!と感じたら、スタッフが頭をひねりなんとかそれを実現する方法を一緒に考えました。

  • どんなセンサーを使えば実装できるだろう?
  • ロボットがどのぐらいの速さだとハラハラするレースになる?

実現するアイデアが決まったら、どんどんパーツを作っていきます。

発想を飛ばそう!

「ちちしぼりしたとき」「うしにらくがきしたとき」…

子牛がちょこんと。

旗の先端に何やら箱が…

前回生まれた5頭の牛ロボットのために、5つコントローラーを用意しました。それぞれのコントローラーにはちょっとしたストーリーがあります。

  • UFOにさらわれる子牛と助けに行く母牛

大変!子牛がUFOにさらわれそう!レース場にいる母牛は、我が子を救うため必死に走ります。その結果やいかに…?

キャトルミューティレーションはもはや牛のお家芸?

  • 草を食べる

腹が減っては戦はできぬ。諺にあるように、大事な戦いには腹ごしらえが欠かせません。お腹いっぱい草を食べ、フルパワーでレースに挑もう!

子牛は食欲旺盛です!

  • しっぽを振り回す

牛のお尻を模したコントローラー。生えているしっぽを振り回すと、全力で走る牛の姿が浮かんでくるような…。

(本当は「しっぽを引っ張る」というアイデアでしたが、レースでたくさんの人に引っ張られ抜けてしまうのを心配し、しっぽを振り回すことにしました。)

操作する人も、さながら牛のよう…?

  • 牛乳を飲む / 牛乳パックを振る

腰に手を当て、牛乳を一気飲み!バターができるぐらいに牛乳をシェイク!そのエネルギーを、牛のパワーに変えるコントローラーです。操作する人が頑張るほど、牛も頑張って答えてくれます。

ついつい操作する人を応援したくなります。

  • 旗を振って応援する

レースといえば、観客の応援はとても大切です。その声援は牛ロボットにもしっかり届きます。たくさん応援し、牛の背中を押そう!

思えば闘牛でも、牛は赤い旗にまっしぐら。

同時に、レースの景品を準備していきます。優勝トロフィーや、参加賞のスタンプなど…。みんな喜んでくれるかな?

レーザーカッターでスタンプを削りだしました。

ソフトを使いこなし、トロフィーの本格的な設計をしました!

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2020.01.25 ぢちちまつり

ぢちち祭り、レース当日。

この日は主にラボスタッフが運営を担当。大会形式で景品がもらえる「本レース」を三回開催し、それ以外は自由にレースを体験できる時間を設けました。10時〜15時までの短い開催時間の中、たくさんの親子連れ・子どもたちで一杯になりました。

高知県内でもロボットに触れて体験できる機会が少ないこと、加えて20年度から始まるプログラミング教育必修化の影響からか、ロボットだけでなく企画自体に興味を持ち、参加したい!という方が多かったように感じました。「どう動かせば効率がよいか」に挑戦するために長居する子どももいました。

レースを開催するコースの他に、これまでの3回の活動記録をパネルにまとめて掲示しました。レースに参加するだけではなく、「まきばのロボットレース」がどのような経緯で生まれたのか、より深く知ることができました。

純粋に「ロボットを走らせるのが楽しい」というだけに止まらず「どのような仕組みで動いているのか?」というロボットの中身にまで話が広がる機会も多くありました。

当日はVIVITA株式会社のScottyさんが応援に駆けつけてくださいました!

レースを待つ牛ロボットたち。

スタッフが牛ロボットをスタンバイ。

ロボットレースはこうやって生まれました。

子どもから。

大人まで。

景品のトロフィーとスタンプ。

あわや子牛は…

参加していただいた皆様、ご協力いただいたVIVITA株式会社の皆様、本当にありがとうございました!

おしまい!

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